連日猛暑が続いていますが、その中、例のブツを使って火遊び・・
「MUKA」と「VAPOR AF」のレギュラーガソリンによる燃焼試験をしました。
ベランダでやろうかとも思ったのですが、「VAPOR AF」が結構な燃焼音なので、ガレージに移動。
それにしても、今年は毎日こんな暑さが続くのかな・・
「VAPORとMUKA・・」アメリカンプロダクト(でも日本製)と純日本プロダクト。
若干キャラが違うものの、両方ともレギュラーガソリンが使えるという点では
イマドキのリキッドフュエルストーブです。
「似て非なる・・」それぞれのボトル。
アルミ製、容量もVAPOR 600ml MUKA 700ml とありますが。圧縮スペースを
空けるため、燃料は480mlが上限となる。大きな違いは、このあとで・・
「今回はレギュラーで・・」燃料にレギュラーガソリンを使えるというのは、大きな利点です。両方とも
ジェネレーターの交換は不要。
「MUKAは間口が広い」コレコレ、大きな違い!
ほぼ同サイズのボトルですが、MUKAの方が間口が広くて、給油やポンプユニット
の挿入がラク!
「この儀式は必須です」リキッドフュエルならではのこの儀式、ポンピング。急いでいるときはやや面倒では
ありますが、このアクションが火力につながると思うと、楽しくないですか?
■右から二つ目:MUKAは加圧が上限に達すると飛び出してくるインジケーター付
■右:VAPORのコネクト部は大柄。ブタンガスボンベと共用が故のカタチ。
「ではVAPORから、燃やしてみますか・・」■左下:バーナー本体から延びるコネクト部分をボトルポンプと連結。ブタンガス
ボンベの取り付けと同様ねじ込まなくてはなりません。やや面倒。
■右下:連結するとこんな感じです。
「VAPOR全景・・」何となくMSR Dragonflyに似たボディですかね・・ジェットから加圧された燃料が
噴出して燃焼するので、その燃焼音は豪快。そんなところもDragonfly似です。
「ボトルには向きがある?・・」これはoptimusもそんな儀式があった、ボトルの向き。ポンプヘッドにON と OFFの
刻印がされているのですが、燃焼させるときは、ON が上に向くようにボトルをセット
します。これはポンプユニットの燃料吸入チューブが燃焼時はボトルの下側に向く
ようにセットされ、消火時にOFFを上向きにするとチューブ先端が燃料液面から
顔を出して、燃料の供給が止まるのと、燃料ラインのクリーニングが行われるという
優れたアイデア・・・のはずですが、燃焼後向きを変えても火は消えませんでした・・
「では、点火・・」VAPORはボトル部とバーナー本体の2箇所にバルブがありますが、火加減は
バーナー本体のバルブで行います。
■左:燃調バルブを開けると、ジェットから燃料が噴出します。この状態で点火するより
下側に不燃マットがあるので、そこに一度燃料をしみこませ、点火プレヒートを行うと
スムーズです。
■右:プレーヒート状態。さすがにレギュラーガスは赤火と黒煙が激しいです。
「徐々に・・」安定して、付いた煤を焼き払いながら、安定した青火に変わっていきます。
VAPORの火遊びは、ここまで・・
次は「MUKA」
「MUKAの接続は至ってカンタン!」ワンタッチロックのアタッチメントがラクチンです。
「あとはワンバルブアクション!」このバルブひとつで点火モードから火力調整。そして消火、燃料ラインのクリーニング
と出来てしまいます。
「さあ、点火!」点火はバルブをStrat の位置にして火種で着火します。この時点でバルブは
全開状態となり、かなり勢いよく火があがります。
「ちょっとビビる・・」レギュラーガスということもあったか、勢いよく赤火が上がったので、安定する前に
通常モードである Run にしてしまったのです。
ここでアクシデント発生!「垂れてるんですけど・・」バーナーの吸気口から、燃料が垂れ始めて、この後・・
燃えました「鎮火後・・」ちょっと大げさに書いてしまいましたが、垂れた燃料に引火して一時全体が炎に
包まれました。ベランダでテストしていたら、大騒ぎでしたね・・
新品があっという間に煤だらけです。
「その後は・・」バーナが冷めてから2回燃焼テストをしてみましたが、前出の現象は起きませんでした。
原因はなんでしょう?
ひとつ考えられることは、火力が安定する前に Runモードにしたことで、気化しきれない
燃料が液状のまま吐出。さらにジェネレーターが冷まされ、生ガスのまま吐出量が増加。
そんな感じでしょうか?
MUKAは点火時に最大火力で着火し、そのまま最大火力でジェネレーターを加熱することで
短時間のうちにプレヒートを完了させる。というコンセプトのような感じがします・・
僕が知っているその他のリキッドフュエルストーブは、多少とろ火でプレヒートしても生ガスが
垂れる構造にはなっていないので、このようなアクシデントに今まであいませんでた。
テントの前出などでリキッドフュエルストーブを使うときは、とろ火点火をよくするんです
が、MUKAはやめておいたほうが、安全です。
「思ったコト・・」まさしく火遊び、慌ててしまう場面もありましたが、その後MUKAは安定して操作できています。
赤ガスの使用を前面に出して、プレヒート不要を謳うMUKAですが、これは解釈の違いで、その儀式
は短時間ですが必要。その時にはかなりの火勢があると認識していた方が、安全です。
火力は燃焼音の割には、控えめなVAPORに比べ、MUKAの4,000Kcal は実に強力で、1mほど
離れていても熱気を感じる出力には、期待が持てます。
ただ、赤ガスは「臭い」がきついです。白ガスに比べると独特の刺激臭がありますね。コンパクトに収
納できるMUKA と VAPORですが、赤ガス使用時にはポンプユニットだけでもジップロックに入れて
パッキングするなど、工夫をしないと荷物が臭くなってしまいます。
いずれにしても、いいアイテムが出揃いました。VAPORは海外通販に抵抗がなければ、ひとつ持っ
ていても損はないです。MUKAは7月18日現在、Amazonやナチュラムなどネット通販では欠品中
夏休みも本番ですし、早期再販を期待したいところです。
k-5+sigma18-50 F2.8